病弱で毎日寝ているニコとの出会い

ドックランや河川敷での散歩など、外に出る事が一番楽しみな我が家の娘です。我が愛犬の名前はニコです。トイプードルの人間で言う40歳位の年齢です。ペットショップの犬コーナーで犬を見るのが好きで、週に3日程行っていました。

そんなある日元気な子犬さん達がいる部屋の隅の方でいつもうずくまり寝ている子犬がいました。本当に元気がなくいつも寝てばっかりで全然動こうとしません。体格も周りの同じ年齢の子犬さん達より小さく、移動していると押されたり踏まれたりします。そんな愛らしさに惚れ込んでしまい、初めて犬を飼いたいと思いました。

ペットショップの店員さんに「この子犬を飼いたいのですけど」と言うと「この子犬は病弱で最近まであまり餌を食べなくやっと1種類だけの餌を食べてくれて生き延びているのですよ。だから、飼うとなると普通の犬さん病気などたくさんして苦労すると思いますよ。あまり元気に飛び回る子犬さんではないですので、高齢な方には良いかとおもいますが、まだ若いので元気のある子犬さんの方が良いかと思いますよ」と思わぬ返答がきたのでした。それでも私は「この子犬さんと生活したいのです」と言い購入を決めました。

購入する時に知ったのですが、トイプードルは結構なお値段がします。ニコは食欲がない病弱な犬だったので長く生きられる可能性が他の子犬さんに比べたら低く、病気をしやすいというリスクから半額のお値段で販売していました。

購入時の説明等を受ける時に、店員さんから「この子犬さんは今まで見たトイプードルの中でも本当に病弱です。もしこの子犬さんが亡くなったら10万円で新しい子犬さんが貰えるという保険があるのですがいかがですか?」と言われました。ですが私は「この子犬が亡くなった時はもう犬は飼いません」とお断りしました。両親からは入った方がいいのではないかと勧められましたが私は、ニコとの出会いは何かの縁だと思いそうお答えしました。

ニコには病気に対する万全な体制が必要だと思い、ペット保険に入りました。ペットショップの店員さんが言う通り、飼い始めての1年目は病院通いでした。下痢をしたり吐いたり元気がなかったりと週に3~4回は行っていました。ですが、一緒に生活をするなかで病院通いも苦にならず、逆に心配の方が大きくなりニコ中心の生活となっていました。1年目は散歩に行っても歩かないので抱っこして散歩していましたが2年目になると食欲も良くなり病気もせず散歩でも走り回るようになりました。

その頃になると散歩用の手提げを持つと飛び回り昔の面影がなくなりました。ドックランに連れて行くと、他の犬さん達とたわむれており出会った頃ペットショップの部屋でうずくまり永遠と寝ていたニコを思い出し嬉しく思います。